2015年10月10日

カテゴリー:

GE開発部隊

GER ディアウス・ピターのデザインについて

皆様こんばんは。
渥美です。

 

本日は GOD EATER RESURRECTION のアートディレクターである
伊藤さんから、GERでリニューアルされた「ディアウス・ピター」
デザインについて寄稿いただきましたので、
そちらをご紹介させていただきたいと思います!

 

先日配信された体験版のイベント劇にも登場するディアウス・ピター。
体験版ではピターと戦うことはできませんが、製品版では
ガッツリ戦えますのでお楽しみにしていただければと思います!

 

 



 

 

初めまして、GERでアートディレクターを担当した伊藤です。
今作でリニューアルされた新ディアウス・ピターについて、
デザインの経緯などをご紹介したいと思います。

 

本作の開発が決定した当初からピターのリニューアルは決まっていましたが、
そのデザイン作業を開始したのはプロジェクトの中頃だったかと思います。

 

その際のデザインの要望は
「カッコよくて邪悪」
「旧ピターのイメージは引き継ぐ」
「背中の何かで攻撃する」
というようなものでした。

 

これを踏まえて、まず自分が取りかかったのはピターの「顔」です。
下はその顔のアイディアラフになります。

 

画像1

 

画像2

 

画像3

 

最終的なデザインとは大きくイメージが異なるものもありますが、
一番下の画像などは現在のピターの顔に近いものになっています。

 

リニューアルにあたり特に力を入れた点は、顔の「彫刻」感で、
顔を生物的なものから硬質なものにする事によって、威厳を強さを
強調しています。

 

 

次に背中のギミックですが、新ピターのデザインで最も苦労した箇所でもあります。
デザイン開始時点では背中のギミックでどのように攻撃するかが
固まっておらず、途中段階では手をモチーフにしたデザインや、
マータの顔がついたデザインも考えておりました。

 

画像4

 

画像5

 

画像6

 

この画像はほんの一部で、没案の数を数えた所90点以上ありました…。

 

 

チェーンソーやマータ顔の案を見ていると、
当時の様々な試行錯誤の記憶が蘇ります…。
本当に完成するのか?とドキドキしながらの制作でした。

 

最終的には「刃」にも見え「翼」にも見える現在の形になりました。
刃に巻きつけるように拘束具を装着することによって、
翼のシルエットと邪悪さを表現しています。
カラーは最後まで難航しましたが吉村さんの一声でに決定しました。

 

リニューアルにあたり、より洗練されたデザインになることが求められる為、
常に神経を研ぎ澄ませながらのデザイン作業となりました。
しかし苦労した分、こうしてゲーム(とアニメ)に登場させることが出来て、
とても嬉しく思います。

 

以上、新ディアウス・ピターのデザインで注力した部分の
ご紹介でしたが、皆様如何だったでしょうか?
今回は少し真面目なトーンになってしまいましたので、
次のブログではもう少し楽な感じでお話させていただきたいと思います!

 

 

それでは。