2016年3月31日

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アニメ関連情報  富澤祐介

GOD EATERアニメ完結に寄せて

みなさんこんばんは、富澤です。

2015年7月より開始した

TVアニメ「GOD EATER」ですが、

さきほどKBS京都での放映を終え、

3月の10-13話「メテオライト編」含め

遂に全話のTV放送が終了しました。

 

 

まず、夏の放送途中で更なる制作の

お時間をいただく必要が発生し、結果的に

多くの皆様をおまたせしてしまったことは、

原作・監修の立場としても

お詫びせねばなりません。

 

しかし、お待たせした分、メテオライト編は

多くの皆様から好評の言葉も戴き、

その声も糧に、スタッフ始め関係者全員が

全力を出し切って13話までを完成させる

ことができました。

 

全話をご覧になった方にはお分かりの通り、

レンカという主人公の成長を軸に全ての

エピソードの構想は初期から監督の中にあり、

各話に最後までこだわりを持って制作された

からこそ、あの10話の感動も、その後の

アツい展開も、しっかりと皆様に届いたのでは

ないかと思います。
富澤としても、残り4話をどう展開するか、

平尾監督はじめufotableのスタッフと

一緒になってシナリオ制作にも協力させて

いただき、とてもいい経験になりました。

いくつかのシーンでは原作とアニメオリジナル

展開を繋ぐアイデアも形にでき、どちらの

視聴者の方にも楽しんで欲しい、という当初

からの思いも少なからず形に出来たのでは、

と振り返っています。

 

また、これまでゲームではなかなか直接表現

できなかったGEの世界の過酷さについても、

アニメではしっかりと描かれていました。

こんな世界だからこそ、守りたい、覆したい。

レンカの思いは皆様にも共有されたのでは

ないでしょうか。

 

最終話完成に際して、平尾監督より

イラストとコメントを寄稿いただきました。

 

13_3

 

「アニメゴッドイーターを見てくださった

皆さん、本当にありがとうございました。

他の話数ももちろんですが、10話は特に

大事に作った話数でした。

皆さんにイロハというキャラクターを

受け入れていただき嬉しい限りです。

 

遠い未来、あの草原できっと、

レンカとイロハは再び出会ったのです。

そこでは彼女はきっと幸せだったのだ、

という希望をこめて泣きながら絵コンテを

書いた記憶があります。

 

こんなお話を作れたのも、

ゴッドイーターの世界観があったからこそ。

改めて本作に関わったスタッフや

協力してくれたProjectG.E.、そして何より

応援していただいた皆さんに最大限の感謝を。

それでは、またいつかどこかで。」

 

TVアニメ「GOD EATER」監督 平尾隆之

 

 

 

アニメでのレンカの成長と希望を繋ぐ物語は

ここで一旦の幕引きとなります。

終わりなき犠牲と選択を迫る世界は

これからも連綿と続いていきますが、

彼らが繋いだ希望の火が、皆さんの心に

小さく灯されたなら、彼らはそこに生き続けます。

いつか貴方が前を向くのが辛い時が来たら、

彼らのことを思い出してみてください。

 

その火は、我々の中にも確かに灯り、

再び皆さんと向き合いながら、真っ直ぐに

未来への一歩を踏み出す勇気を与えて

くれているのを感じています。

 

 

ご視聴、誠にありがとうございました!